駅の場所、利用者数から駅のポテンシャルを調べてみようと思います。
一つの駅を対象として調べることを考えていましたが、複数の駅の比較によって駅のポテンシャルがより具体的にわかると考え、複数の駅に関して調べることとしました。
今回対象とするのは、東京都内のJRの乗車員数の上位5つの駅を対象とします。
1.新宿 2.池袋 3.東京 4.渋谷 5.品川
データ参照元:JR東日本 駅別乗車人員2015年度(ベスト100)
各駅のGISの情報は下記のものを使用しています。
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-N05-v2_2.html
今回は、詳細な地域特性を見る前に、駅の利用者に関して簡単な分析をしていきます。
1.近隣の駅を調べる
それぞれの駅のポテンシャルは、関連する駅の存在も大きく関係していると考え、上記で上げた5つの駅における半径1km圏内に存在する地下鉄、私鉄の駅がどの程度あるのかを調べました。1km圏内を対象とした理由としてまして、人が約10-15分程度で歩ける範囲(時速5kmを想定)を
対象としました。
2.近隣駅を含めた駅の利用者数
それぞれの駅から半径1kmの円を作ることで、各主要な駅の広がりを可視化しました。
表現に際しては、各円の透明度を乗降客数に応じて変化させることで利用の強弱を表現しました。
試用したデータは、下記になります。
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-S12-v2_1.html
こうしてみると、東京や新宿は、地下鉄や私鉄が広がっていることによって、駅に広がりがあるのがわかります。逆に、池袋や渋谷は中心に集まっているためその分、利用される街が狭くなっているようにも見えてきます。
このあたりは、実際にその他のデータを重ね合わせることによって、駅周辺の利活用がどの範囲にあるのかが見えてくるかもしれません。そのあたりは次回探ってみようと思います。
※実験的に取り組んでいるもののため、数値や表現に誤りがあるかもしれませんが、その点ご了承ください。
QGIS簡単操作方法
QGISを使い始めるにあたり、最初につまづいたところを自分たちのメモとして記録します。
1.点の大きさをフィールド値に応じて変更する
レイヤープロパティを開き、スタイルを表示します。「大きさ」の横にあるボタンをクリックします。
クリック後下記のようなウインドウが開きますので、そこで関数を作ることが可能です。
今回は非常に簡単に、必要なフィールドを選択し、スケールをかけることで、表現しました。
2. ラベルに二つの情報を表示する方法
レイヤープロパティを開き、ラベルのテキストボックスに表示したいフィールド名などを複数入れることで、複数の情報を表示することが可能となります。
今回は、乗車数に応じて円のサイズを変更することに使用。
3.円の中にある要素のみを表示する
上記にあるように、半径1kmの円の中にある駅の数をピックアップする方法です。
メニューバーの中の、「ベクタ」「解析ツール」「ポリゴン内の点」を選びます。
入力ポリゴンベクタレイヤに「範囲を示すポリゴンレイヤ」を選択
入力ポイントベクタレイヤに「選択した要素を持つレイヤ」を選択
出力フィールド名には、選択された要素の数が入力されます。ここの場合は、半径1km圏にある駅の「総数」になります。
出力するシェイプファイルの名前を決め、OKを押すと結果が表示されます。
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