今回はバイメタルの実験をひと休みして、「ロッシェル塩」の結晶づくりに挑戦します。
「ロッシェル塩」とは酒石酸カリウムナトリウムという物質のことで、その結晶体には圧電効果(*)があることが知られています。
その効果を利用してかつてはロッシェル塩を使ったイヤホンも製造されていたそうです。
* 加えられた力を電圧に変換する、またその逆に電圧を力に変換する効果
身近な材料からつくることができるロッシェル塩の結晶を作成し、結晶体が発する音を体感してみたいと思います。
① お菓子材料のクリームターター200gを精製水250mlに溶かします。
② 湯せんで約80℃を保ちながら、炭酸ナトリウムを少量ずつ加えて溶かします。
③ 徐々に溶液が透明になってきます。
④ 炭酸ナトリウム120gをすべて加えたら、溶液をろ過します。
⑤ 30分程度さらに湯せんして溶液を濃縮すると、あめ色に変化してきます。
⑥ ビンに移し替え、結晶化する様子を観察します。
3日間経過した後の結晶がこちらです。
大きな結晶に育つまでは10日間程度かかります。
引き続き結晶の様子を観察し、またご報告します。
今回の実験にあたっては、下記のサイトを参考にさせていただきました。http://materiability.com/piezoelectric-crystals/
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