前回はSpace Syntax理論の概要に触れましたが今回は「Space」空間内でのISOVIST(可視領域)はどのくらいかについてISOVISTとBIMデータを絡めて検証を行いました。
「ISOVIST」…語源はM.L. Benedikt(ベネディクト)によって定義づけられ、空間上に与えられた視座から見ることが出来る点の「可視領域」を意味します。
空間の一点に焦点を当て、そこから360度の方向に線を放射して描かれる形状を、2Dベースで表現します。
「視野」…人間の視野角は片目の水平方向では、耳側に約90~100度、鼻側に約60度、上下方向では、上側に約60度、下側に約70度と言われています。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%96%E9%87%8E
今回は従来の2Dベースで行われるISOVISTをBIMモデルの3D空間に可視化することを試みました。
REVITで作成したBIMモデルとDynamoを使用
今回はオフィス内からの見える窓(開口)をターゲットに、人間の視野内に対にISOVISTを放射状に可視化しました。
人間のEYE LVを設定し人間の視線方向範囲内に放射状にラインを生成してからSurfaceで視野スペースを表現しました。
視点からターゲットとして決めた開口に対して有効となっているISOVIST LINEがGreenでハイライトされております。
BIMデータ内にISOVISTを可視化することで可視領域と空間を同時に確認することが出来ます。
視野内に見えなくてはならないもの、見えてはいけないもの等をデジタル空間内に可視化し確認出来ることでプランニング検討/サイン計画など空間特性を指標化する有効な手法でないかと感じました。
今回検証したISOVISTも踏まえ、主題でもある都市街区レベルでの大空間での「Space Syntax」の検証をしていく予定です。
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