はじめまして。日建DDL所属の出水(イズミ)と申します。 日建DDLに中途採用で入り、4年目になります。近年かたちの複雑な形状の建物が増えていますが、その計画の際に、主に構造設計者と一緒に建物の形状(ジオメトリー)の工夫をしたり、建物の構造解析に用いるプログラムや、図面(BIM)と、形状情報との連携に携わることが業務の中心となっています。電子工作は業務としては関わっていませんが、このopenDDLのサイトが立ち上がる2015年4月時点に興味を持ち始めたこととして、ちょうどいい機会なのでサイトとともに成長して行きたいと思い、このテーマを取り上げてみました。随時ご報告できればと思います。
今年に入ってIoTという言葉をよく耳にするようになりました。Internet of Things(もののインターネット)の略であるそうで、家電などがインターネットに繋がることによって、自宅のエアコン等が携帯しているiphoneなどから遠隔操作ができるようになったり、温湿度・加速度などのセンサーを組み合わせることによってデータを取得したり、取得したデータに応じてインターネットによってつながっている機器を制御したりすることが少しずつ一般化していく動きがあるようです。
先日日建DDLの勉強会で同僚の酒井さんが昨年のMaker Faire Tokyoで先着順で配布されていたIntel社製ののEdisonという超小型パソコンの話をしていました。また、それとは別に以前からArduinoというモジュール化されたマイコンボードの名称は耳にしていたものの、なんとなく自分が扱うようなイメージを持てず今まで触れていなかったのですが、先日訪れた新宿の紀伊國屋書店で「ラズパイマガジン」という雑誌にふと目が止まりました。ラズパイとはRaspberry Piの日本語の略称だそうです。Raspberry PiとはArduinoに外見は似ているが、それ自体にCPUを持つれっきとした小型パソコンだそうです(というのが今の私の理解です)。興味を惹かれて購入し、同時に講談社ブルーバックスの「Raspberry Piで学ぶ電子工作」(金丸隆志 著)も購入し、現在通勤電車の中で読んでいます。
読んでいるだけでは物足りなくなり、まずはRaspberry Piを買ってみることにしました。必要な電源ケーブルもMicroSDカードもまだ買っていないので、届いても現状では鑑賞して楽しむしかありませんが、妙に心躍ります。
ただし完全に趣味かと言われるとそうでもなく、例えば建物の温湿度をモニターしたり、地震時や常時に建物の加速度、固有振動数や変形モードを取得するための速度計、あるいはもののひずみを測定するひずみゲージやそれを読み取るロガーなどの機器は、専門のメーカーから販売されていて個人ではとても手が届かないものでした。そこまでの精度や安定性ではなくとも、そのようなデータが得られる装置を自分の手元に、自分のお小遣いの範囲で置いておければ、何かの役に立ちそうですし、そこから得られる着想もあるかも、と期待しています。まずは触れてみてから。。。
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