日建設計 DDL(Digital Design Lab)は、コンピューターを中心としたICTを駆使したリサーチおよびデザインを行うチームです。
■デジタルデザインが可能にすること
建築を取り巻く環境は日々変化しつつあります。
施工技術の進歩により、建築においても比較的自由な形態の建築をつくることも可能になりつつあり、特殊な形態の建築が望まれる状況が増えてきています。また世の中を取り巻く状況も変化し、環境に対して真摯に取り組むことも求められ、シミュレーションを必要とされる機会も増えてきています。より多面的で多様な環境に適合した建築を、これまでにはなかった自由なモノづくりと結びつけつくり出すことが必要な時代になりました。
こうした状況において、建築を取り巻く諸情報をデジタル化し、コンピュテーショナルな手法で諸条件を多元的に満足した形を生成しようとするデジタルデザインの動きが生まれてきました。
DDLでは、デジタルデザインやBIMをはじめとしたICTを活用した様々な設計手法を積極的に取り入れ、複雑な条件下における建築設計の可能性を探ることを目指して活動しています。
■DDLの役割
1.設計の初期からの参画
初期からDDLが参画することで、デジタルデザインの利用メリットは大きく広がります。初期案検討時にデジタルデザインを含めることで、様々なシミュレーションと連携しながら案の検証が行えるため、建築自体の原型がより環境に適合した提案を探ることも出来ます。
2.建築のコンセプトが決まってからの参画(基本設計終了前後)
建築の大きな方針が決まっていることが多いため、施工可能な形態や各種シミュレーションによる案の合理化が中心になります。
3.その他
各フェーズに応じた設計支援ツールの開発や、デジタルツールを活用したプレゼンテーションの提案など、その場に応じて必要な提案を行います。
■DDL work の例
1.複雑な形態の操作を可能にする
・複雑な形態の生成→3Dモデルデータ(フォーマットは必要に応じて)
・形態のルールセットの検討とパラメトリックモデルの生成→Grasshopperファイルおよび3Dモデルデータ
・施工可能な形態とするための形態の分析と最適化および合理化→3Dモデルデータ及び2Dなどの図面データ
2.複雑な環境条件におけるシミュレーションを可能にする
・多種多様なシミュレーションとその結果の形態へのフィードバック→プレゼンテーション資料及び3Dモデルデータ
・人流シミュレーションによるデザインの検討→プレゼンテーション資料(2Dグラフィック、アニメーション)
3.多種多様なデータの連携を可能にする
・統計データを活用したデザインの検討→プレゼンテーション資料、3Dモデルなど必要に応じたアウトプットの作成
4.新たな設計プロセスを可能にする
・新たなデバイスの積極的な活用→設計プロセス、プレゼンテーション時のインタラクティブなアウトプット
■DDLで必要とされるスキル
各種ソフトウエアーのエキスパート
・Rhinoceros/Grasshopper,CATIA
・各種環境シミュレーション(Stream,Flowdesigner,Lumicept,Diva,Dialux,Simtread,massmotion,viswalk他)
・BIMソフトウエアー(ArchiCAD,Revit/Dynamo)
・3Dソフトウエアー(3DS Max,Maya他)
テキストベースのスクリプティング
・Python
・C++
・C#
・Processing(JAVA)
・JavaScript
各種知識
・数学
・物理学
・統計学
・データベース
・最適化手法
・認知科学
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